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“睡眠”している間に

あまりにもストレートなクズぶりを発揮する涼介が物語を通してどうなっていくのか。

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あまりにもストレートなクズぶりを発揮する涼介が物語を通してどうなっていくのか。

登場人物たちもいろいろこじらせてる!

一方、女性用媚薬お相手である涼介は全く共感を呼ばない、いわゆる「だめんず」です。仕事はヤクザ(というかチンピラ)なのでそもそもロクなことはしません。日がな一日ぶらぶらしているし、小銭が入ったら入ったで遊び歩く。そして、その小銭すら他人に稼がせます。一念発起して体を鍛えると見せかけて、それすらまともにやらないという、正真正銘のクズです。

最近は「真面目系クズ」なんていう存在が注目されていますが、涼介は言ってみれば不真面目系クズ。あまりにもストレートなクズぶりを発揮する涼介が物語を通してどうなっていくのか。短い時間の中でユーモアたっぷりに描いているのは、竹葉リサ監督の手腕が発揮されているところです。

新感覚! 「現実の彼」VS「理想の彼」で揺れる系女子

この、こじらせ女子とクズ男子の組み合わせ。恋愛映画としてはまったく共感できないタイプのカップルのような気がします。ですが、『さまよう小指』の面白いところは、ここで涼介の小指から作られたクローン=こゆびという存在を持ち込む事です。

普通、どれだけ好きな男性が現れたとしても、自分が思い描いている彼と、現実の男性は微妙にズレていることが普通です。付き合ってみたら「あれ、こんなはずじゃなかったのに」「こんな人だとは思わなかった」なんて事を感じた経験は誰にでもあるはず。

でも、このクローン=こゆびはルックスは同じながら、性格は実際の涼介とは異なり、優しく、まじめに仕事をしていて、何より桃子の事を好いていてくれる……というような、まさに、桃子の理想が投影されたような存在となっています。いわば、現実の彼と理想のクローンのどちらが良いかというありえない問いを桃子がどう解決するのか、これが作品の一番の見どころです。

小ネタやギャグが満載なところ。主人公たちが食べるカップめんが「キウイ麺」、「モモ麺」だったり、バイトをしていると「あの人」っぽい人が登場していたり……。
ハチャメチャながら、小ネタが効いていて、サブカル映画が好きな人同士だったら、より楽しめる仕掛けが盛りだくさん。
そんなこじらせ女子必見の映画『さまよう小指』は、女性用媚薬9月14日~26日の間テアトル新宿にて期間限定レイトショーの予定です。
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